怪我のリスクを下げるランニングシューズの選び方
自分の足の形を把握する
  ランニングシューズ選びは怪我のリスクを下げるにはとても重要です。シューズとの相性が悪いと、性能を十分発揮できませんし、筋肉、腱、関節に負担をかけるので、怪我やトラブルの原因にもなります。
 ランニングシューズとして重視されているのは「軽く」「衝撃に強く」「柔らかく」「通気性がよい」特性です。重いシューズだと疲れやすくなりますし、ランニングの着地時片脚には体重の3~4倍の負荷がかかると言われています。ソールのクッションによって、その負担をできるだけ軽減させ怪我などから足を守る役割を果たしてるので、ランニングシューズは、“速く快適”に走るだけでなく、“足を守る”ものであることも、忘れてはいけません。

自分の足の形を把握する  自分の足にはどんな特徴があり、どの部分に注意してランニングシューズを選べば良いのかを判断するのが重要なポイントです。
 まず最初に確認するのは自分の足の形です。足の特徴をよく理解してランニングシューズ選びましょう。
足の形は大きく分けて3つに分類されます。

1.エジプト型
エクササイズ  親指が一番長く、人差し指から小指にかけてなだらかな傾斜になっているのが特徴です。日本人に最も多いタイプで、70%がこの形だといわれます。親指のつま先がシューズに当たりやすく、重心が外側に向きやすいので外反母趾になりやすいといわれます。つま先の特に親指の部分に余裕をしっかりと持たせて圧迫感がないか確認してシューズを選ぶのが大切です。

2.ギリシャ型
 親指よりも人差し指が一番長く、人差し指が飛び出た形が特徴です。欧米人に多く日本人の約25%がこの形だといわれます。一般的には外反母趾になりにくいのですが、全体的に余裕のあるシューズを選ばないと、ハンマートゥや魚の目やタコができやすくなる傾向が強いようです。比較的どんなランニングシューズにもなじみやすく、ある程度の余裕を考慮して選べば、さほど失敗はありません。しかし、人差し指が極端に長い人の場合は、その部分に集中して圧迫がかかるので、選ぶときには注意が必要です。

3.スクエア型
 足の指の長さにあまり差がなく、親指の長さと人差し指の長さが同程度で、比較的横一直線に足の指の長さが揃っている形が特徴です。日本人には非常に珍しく約1割がこの形といわれます。指先と靴のバランスがうまく取れないと、指同士を圧迫して、タコや魚の目ができやすくなるので注意しましょう。このタイプの足型の人は、足が幅広になりがちで、ランニングシューズを選ぶ際はシューズの幅に特に注意が必要です。比較的先端が大きく広がって、丸みのあるシューズを選ぶと良いでしょう。
自分の足の形を把握する
  正確な足のサイズは案外自分ではわからないことが多いようです。「○○センチの靴を履いていた」という今までの情報は、ランニングシューズを選ぶ際にはあまり参考にはなりません。ランニングシューズは一般的につま先に余裕を持たせるので、通常履いているカジュアルシューズとはサイズがずれることが多いのです。はじめはしっかりと専門店等でサイズを測って自分の足のサイズを知ることが重要です。
自分の足の形を把握する
 シューズタイプの特徴によって、大まかに3タイプに分けられます。「クッション系シューズ」、「トレーニング系シューズ」、「レース系シューズ」の3種類です。まずタイプ別に特徴を紹介します。
自分の足の形を把握する
クッション系シューズ
 一般的には、ランニング初心者におすすめで、クッション性に優れたランニングシューズです。重量と安定感があり、厚い靴底で衝撃吸収能力に優れ、足への負担が少ないモデルが多いのが特徴です。走りのフォームが定まらなかったり、足への負担を軽減したい人に適しています。
トレーニング系シューズ
 クッション系シューズとレース系シューズの特徴である、衝撃吸収性能と軽量性を重視したタイプです。クッション系シューズよりは靴底は薄く軽量になっています。フォームの安定した中級者のトレーニングやレースシューズに適しています。
レース系シューズ
 軽量さを最も重視して作られたランニングシューズです。ランナーの筋力やパフォーマンスを十分に引き出せるように、レースタイムを重視した競技用として設計された、上級者向けランニングシューズです。 ただし、靴底が薄く軽量化されるほど、足には負担がかかることを十分考慮して選んでください。

自分の足の形を把握する
 サイズ表記だけでは実際のフィット感は中々分かりません。ランニングシューズは必ず試し履きする事をオススメします。実際に履いてみると、メーカーによってサイズ感が変わったり、フィット感が違うことがあるのです。試し履きの際、ランニング時に使うソックスを履いていれば、より履き心地がつかめます。

チェックポイント
(1) かかとをしっかり後ろに合わせ、指先が自由に動く(指1本分程度)余裕があるか
(2) シューズはかかとが命。かかとのホールド感に違和感がないかしっかり確認
(3) 紐はつま先から順番に締め上げた状態で、足幅や甲への圧迫感がないかを確認
(4) かかとがずれたり、アキレス腱やくるぶしに違和感がないかを確認
(5) その場で立ち上がって足幅がきつくないかを確認

 店舗等で実際にランニングシューズを試し履きして購入することをオススメしますが、近くに店舗がなかったり忙しい方のために、現在は大手シューズメーカー等ではインターネット上のチャートを選んでいけば、自分にあったシューズがセレクトできるサイトも多くあります。また、インターネットで購入しても室内での試し履きであれば、返品送料を負担することで、サイズ交換が可能なショップサイトもあるので、自分のスタイルに合った方法で購入することも可能になっています。